公務員は実際どれくらいの学歴の人が多いのか 合格者の学歴の平均

こんにちは、元地方公務員で人事・採用を担当していた”ともきち”です。

人事担当の目線から、公務員試験、公務員の人事等について役立つ情報をお届けします。

 

公務員になりたいと思って、公務員試験を受けようと思っても、果たしてそれは分相応なのか気になるところです。

公務員試験に合格するには学歴は関係ありませんが、なんだかんだで近しいレベルの大学出身者が集まるもの。

 

東大だろうがFランだろうが、公務員試験は等しく受験できます。

しかし、実際どの程度のレベルが集まっているのでしょうか。

噓偽り、キレイごと無しでお伝えします。

 

公子(きみこ)
地方公務員になる人ってどんな人なんだろう?東大京大レベルはちょっと違う気がするし、さすがにFランクラスじゃ厳しそうだし。
公男(きみお)
高校時代遊びすぎて世間的に良い大学に入れなかったけど、公務員試験で一発逆転・・・できるかな?

ずばり、地方公務員に多い学歴、大学レベルは?

小さな村役場や町役場でない限り、数百人から数千人はその自治体で働く地方公務員がいます。

なので、本当にいろんな大学出身の人がいます。

ですが、やはり傾向と言うものはありますので、ある程度は型にはめることができます。

 

それでは、さっそくどのあたりの大学出身者が多いか見ていきましょう。

 

①地元国立大学、公立大学

色んな大学の出身者がいるといっても、その中でもやっぱり多いのは、地元国立大学、公立大学の出身者です。

地元国立大学なんかは、ネットでは駅弁大学なんて言われていますね。

(ちょっと蔑称のような感じですが)

群馬大学とか新潟大学とか和歌山大学とか、一番ベタなのは都道府県名プラス大学と名の付く国公立大学です。

ここでは、ワンランク上の横浜国立大や金沢大学なども含みます。

 

やはり生まれ育った地元の高校から地元または地方の国公立大学に進学し、地元のそれなりのところに就職するとなると、地方公務員と言うのはゴールデンルートなのかもしれません。

やはり東京一極集中の時代、給与、福利厚生で中小企業を上回る大企業は首都圏ばかり。

地方でそこそこの就職先となったら公務員が手っ取り早いです。

(資本主義国家なのに、公務員が良い就職先というのも皮肉なものですが。)

 

ネットの学歴論争となると、地方国立大なんて相手にされませんが、やはり国立大に行けるレベルなら地元では秀才です。

真面目にコツコツ勉強してきた人たちは、やはり公務員のような組織を就職先として目指しがちなのかもしれません。

 

②MARCH、関関同立クラス

言うまでもないかもしれませんが、一応MARCH、関関同立とは以下の私立大学です。

MARCH(マーチ)…明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学

関関同立…関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学

 

ちなみに、似たようなレベルの学習院大学なんかもひとまとめにこのクラスです。

 

地方国立大のところでも言いましたが、やはりこのクラスもなんだかんだで地元では秀才クラスです。

 

おおまかな偏差値で言えば、やはり地方国公立大学と似たような感じになるかと思います。

ということで、やはりそれなりに勉強ができるとされている大学に進学した方は、そこそこ良い就職先と言われる公務員を目指すのかもしれません。

 

MARCHや関関同立は東京や大阪といった首都圏、大都市の近郊であり、大企業の本社も多いことから、地方国公立大学に比べて民間企業や国家公務員にも目が向きがちです。

ただ、そもそもの在学の人数が、ひとつの大学あたり数万人という規模なので、地方公務員となる方も大勢いらっしゃいます。

 

③日東駒専、産近甲龍レベル

これまた大学受験をしてきた方ならよく知っているかと思いますが、日東駒専、産近甲龍とは以下の大学を示します。

日東駒専…日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学

産近甲龍…京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学

 

中堅の私大グループとなります。

中部地方だと中京大学とか愛知大学とかも同じカテゴリに入ります。

 

これらの大学も、そもそも在学している人数が多いマンモス校を含んでいることもあり、そもそもの人数が多いのですが、近年は公務員の学内講座などで、公務員への就職を強化し、就職実績として外部へアピールしていることもあるようです。

(MARCH、関関同立クラスでも同様に私立大学は力を入れています。)

 

私が同僚や公務員合格者と接する中で、このあたりの中堅レベルが、一種の公務員合格者のボーダーと言えるかと思います。

地方国公立、MARCHクラスがベタで、この日東駒専くらいまではよくいます。

 

ともきち
もしあなたが上記3つくらいに当てはまり、これから公務員試験に挑戦しようと考えているなら、無理の無い選択肢と言えるでしょう。

 

もちろん、例外は多い

先ほど、日東駒専くらいがボーダーと言いましたが、もちろん例外はたくさんあります。

 

まず、上のほうで行けば、東大・京大も多くはありませんが、地方公務員になる方はいます。

ともきち
個人的には東大京大を出て地方公務員と言うのは、ちょっとその頭脳がもったいない気がしてしまいますが・・・本人の選択ですからね。

 

そして、東北大学や名古屋大学、九州大学などの旧帝国大学となると、まったく珍しくはありません。

都道府県や政令指定都市なら、地方国公立出身者と遜色ない人数が働いています。

特に、地元志向の強い女性は旧帝大から地方公務員になる方がパターンが多いように感じます。

ともきち
ちなみに、私がいた自治体では、某旧帝大の人たちが幹部クラスのイスの半分近くを占拠しているという状況で、学閥のような感じになっていました。

 

そして、私大で言えば早慶クラスも珍しくありません。

むしろ、ボリュームゾーンのひとつとして上述の①~③の中に入れてもいいくらいです。

やっぱり地方の地元に帰って就職となると、地方公務員と言うのは魅力的な選択肢なのでしょうか。

 

上のほうばかりではなく、言い方は失礼ですが下のほうも例外はたくさんいます。

日東駒専より下で、受験の偏差値が50を切るような大学でも当然、公務員試験に合格して公務員となり、バリバリ働いている方もいらっしゃいます。

 

ただ、先ほども申し上げましたが、日東駒専くらいがボリュームゾーンとしてはボーダーです。

ここより下だと、合格者としては少なくなってきます。

 

近年はレベルの低下、というか多様化も

なんか、こんなことばっかり書いていると、「人生は偏差値で決まるものじゃない!」「人を学歴で判断するな!」と怒られそうですが、ありのままを伝えたいので続けます。

別に学歴で差別してるのではなく、試験の結果としてそうなっているというだけのことですから。

 

さて、少し話はずれましたが、近年はまた少し様子が変わってきている感じがします。

 

最近は、正直、私が入庁したころにはあまり見たこともなかったような名前の大学卒業者が次々公務員試験に合格し、公務員として働いています。

私が人事担当部署に所属し、合格者説明会後に個別の面談をしてるときも、聞いたこともないような大学出身の子もけっこう見かけました。

どこの大学も、特に私立大学は公務員試験の合格者数というのをひとつのステータスとしているようですし、対策をしているようですね。

(大学の在り方としてはどうかと思いますが、現実問題としては重要なことですからね。)

 

肌感覚として、偏差値レベルで言えば低い方向に多様化している傾向がありました。

これも、一概にお勉強できる人だから優秀という訳ではないという価値観が浸透してきたからなんでしょうか。

ともきち
どんな大学に進もうが、等しく選抜試験に臨めるのが公務員試験の良いところです。

 

国家公務員一般職も地方公務員と似たような人が多い

ちなみに、国家一般職の公務員も上記で触れた地方公務員の学歴の平均値と似たようなことが言えます。

レベル感としてはそんなに変わらないです。

(別途書こうかと思いますが、国般より地方公務員のほうが人気だと思いますが。)

 

よって、国家公務員一般職を目指す場合も参考にしていただければと思います。

それと、もちろん国家公務員総合職は東大京大旧帝クラスが普通です。

 

公務員予備校でライバルと差をつけよう

ともきち
本気で公務員になりたいなら、資格の学校に通うのが一番です。合格のための圧倒的ノウハウの蓄積がありますし、何より勉強のモチベーションを保つには、同じ公務員を目指す仲間の中で切磋琢磨するのが一番。
ともきち
もちろん、通信講座でも最短距離での合格に導いてくれます。膨大な範囲を勉強するなら、効率よくいくべきです。面接対策もたっぷりしてくれるので、遠慮せず練習あるのみです。
ともきち
以下の2社は実績があり、しっかりとしたノウハウを持つ、おすすめできる予備校です。資料請求だけでもして、検討してみる価値はあるでしょう。

 

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まとめ

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  • 地方公務員、または試験合格者の学歴としては地方国公立大、中堅私大クラスの出身者が多い。
  • トップ層を見れば、東大京大から地方公務員となる人も。
  • 結果として平均値と言うものはあるが、例外だらけ。
  • 出身大学は多様化しており、どこの大学でも等しくチャンスあり。
  • どちらかと言えば偏差値の低い大学にとってチャンスは拡大中。
ともきち
大学受験で失敗したとしても「どうせ公務員なんて受からない」と卑屈になることはありません。こんどこそ試験の対策をがんばり、自分の進みたい方向に進みましょう!






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ABOUTこの記事をかいた人

某地方自治体で行政職(事務職)の地方公務員として十数年間勤務しました。現在は転職して民間企業に勤めています。地方公務員時代は人事・採用も担当したため、公務員を目指したいという方に役立つ情報をお届けします。