自治労(労働組合)に入ったはいいけどやっぱり辞めたい・・・脱退できる?

こんにちは、元地方公務員で人事・採用を担当していた”ともきち”です。

人事担当の目線から、公務員試験、公務員の人事等について役立つ情報をお届けします。

 

地方公務員に採用され、採用後よく分からないまま加入した労働組合。

もちろん、労働組合の方は労働条件の改善のためにがんばっておられるとは思いますが、

組合費もバカにならない・・・。

そうしたときに、組合を脱退しようと考える人もいるかと思います。

いざ組合を脱退しようと思ったら、どういった手続きを踏むべきでしょうか。

そのあたりについて語りたいと思います。

 

公子(きみこ)
団結ガンバロー!えいえいおー!!給料上げろー!!!
公男(きみお)
公子は組合活動に熱心だなあ、俺は正直抜けたいんだけど・・・。

組合への加入・脱退は個人の意思でいつでも可能

まずは大原則、労働組合への加入および脱退ですが、これは完全に個人の自由です。

入社(入庁)したら、労働組合にも加入しなければいけないとか、

一度加入したら退職する(or管理職になる)まで辞められないとか、

そんなことは全くありません。

 

原則はそうなのですが、現実は「全く別の話」と言うのが世の常です。

それでは、大半の地方公務員(おそらく国家公務員も)が通る流れを見ていきましょう。

入庁当初に加入して、そのままずるずると・・・

大半の、おそらく8~9割はこんな感じでしょう。

 

入庁当初、労働組合の勧誘を受け、周りの人もほとんど加入しているみたいなのでとりあえず加入。

最初は新人歓迎イベントなどで、同期とワイワイ楽しい。

その後は、だんだんと組合活動に時間を取られたり、組合費が天引きされたりしていき、面倒くさくなってくる。

だからといって、組合を辞めるほどでもないのでとりあえず続けている。

たまに同僚と「組合辞めたいな~」と愚痴をこぼしながらも、

実際に脱退の手続きまではしない。

 

組合の意義は感じつつも、組合の方針に納得できないとか、正直組合費がキツイとか

いざ辞めようとしたときに通らなければならないのが、組合脱退の手続き。

 

紙っぺら一枚で脱退できるところもあるようですが、

組合としては、加入率の低下は、組合の力の低下。

なんとか阻止したいところです。

 

そこで、実際に組合を脱退しようとした人の経験談について、次に語りたいと思います。

組合脱退経験談

前述の通り、普通の労働組合は、加入率の低下を避けるために

あれやこれやの手で脱退を阻止しようとします。

その行動は理解できるものですが、

辞めたいもんは辞めたいです。

いざ脱退の意思を告げると、どのようなことが待ち受けているでしょうか。

以下に、私が知人に聞いた経験談をふたつほどお伝えします。

経験談① 組合を脱退したいと言うと、面談を(半分強制的に)させられる

「組合辞めたいです。」と伝えたとしても「了解です。」と、そうは問屋が卸しません。

組合との辞める交渉の面談を設定されたという知人がいました。

面談では、組合側の職員が、組合の意義、メリット等を説明して説得してきたそうです。

また、なぜ辞めるのかを聞かれ、答えると、その理由は納得できないというようなことを言われ、ひたすら説得だそうです。

終いには、また考え直してみて、と話を半ば無理やり終わらせようとしてくるとか。

けっこうなプレッシャーをかけられたとのことです。

そうやって、保留して、うやむやになるケースがあるようです。

(結局その知人は意志を貫いて辞めましたが。)

経験談② 文書で組合脱退を依頼しても無視される

上記の面談の噂を聞いた人で、文書で組合脱退の意思を文書で送付した人の話も聞いたことがあります。

面談なんて、めんどくさいですからね。

 

その後どうなったかというと、「無視されてしまった」そうです。

文書を郵送してから何日たっても音沙汰がないということで、電話をしたら、そんな文書は届いていないと、とぼけられてしまったそうです。

郵便事故で本当に届いていない可能性もゼロではありませんが、そのような文書は握りつぶしているとしか思えません。

 

これに対して、組合を脱退しようとしたこの人はどうしたか。

普通(庁内便)に送って届かないならば、と

書留で文書を送付したそうです。

書留だと届いてないとは言えませんよね。

さらに、その方は出先機関にいたので、面談も拒否してそのまま辞めたそうです。

辞めにくいけど、辞められないことはない、強い意志を!

もちろん、こんな組合ばかりではないと信じていますが、

私が所属していた自治体の労働組合はこんな感じでした。

 

辞めるハードルは高いですが、辞められないことはありません。

一番よくないのが、中途半端に辞めようとして動くも、うやむやになってしまうこと。

辞めると決めたら、強い意志を持ってやりとげましょう。

 

組合側が脱退手続きの用紙を積極的に配っているとも思えないので

まずは電話で、手続き方法について問い合わせることですね。

 

もちろん、無理に辞める必要はないです。

組合がなかったら、労働条件の改悪が進んでしまうかもしれないですし。

 

しかし、実際は組合の機能にフリーライドできてしまうのも事実。

辞めるかどうかはあなたの意思次第です。

ともきち
私は、組合辞めろと言っているわけではないですよ。自由意志です。

まとめ

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  • 労働組合をやめたいと思っている人は多いと思われるが、実際に辞める人は少ない
  • 組合側は、組織率の低下を避けるため、なんとか脱退を阻止しようとする可能性は高い
  • 組合の意義等をよく考え、辞めると決めたらやり通す!
ともきち
意志の弱い私は、公務員を退職するまで組合を惰性で続けていました・・・。






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ABOUTこの記事をかいた人

某地方自治体で行政職(事務職)の地方公務員として十数年間勤務しました。現在は転職して民間企業に勤めています。地方公務員時代は人事・採用も担当したため、公務員を目指したいという方に役立つ情報をお届けします。