公務員試験に落ちてしまった・・・再受験は不利になる?

こんにちは、元地方公務員で人事・採用を担当していた”ともきち”です。

人事担当の目線から、公務員試験、公務員の人事等について役立つ情報をお届けします。

 

一生懸命勉強したのに公務員試験に落ちてしまった・・・。

もしくは、あんまり勉強しなかったらやっぱり落ちた・・・。

試験対策不足か時の運か、残念ながら公務員試験に落ちてしまうことはもちろんあり得ます。

その際、あきらめて第1志望以外の職種の公務員となったり、民間企業に就職したりするか、

それともあくまで自分の希望を叶えるため再受験をするかは迷うところです。

 

迷った末、再受験を決意した場合、翌年の試験において何か不利なこと、気を付けるべきことはあるでしょうか。

今回はその点についてお話をしたいと思います。

 

公子(きみこ)
行きたかった自治体の公務員試験に落ちちゃった・・・。でもどうしてもあきらめきれないよ。
公男(きみお)
あきらめたら、そこで試合終了だよ。

要綱の年齢制限までは何回でも受験可能、3年以上連続で受験する人も

ご存知の方も多いかと思いますが、公務員試験には基本的に年齢制限があります。

地方公務員の場合、都道府県、市区町村によってバラバラですが、

一般の試験の場合、おおよそ20代後半から35歳くらいまでが年齢制限となっている場合が多いようです。

(中には年齢制限を事実上撤廃している自治体もありますが、非常にレアケースです。)

 

よって、大学を卒業して就職するケースを考えても、理論上は同じ自治体に少なくとも5回以上はチャレンジできます。

自治体によっては10回以上受験することも可能です。

実際は10回も受ける人は見たことありませんが・・・。

 

ともきち
私が知っている限り、3年連続受験した人はいました。

 

複数回受験する人を、人事担当はどう見ているのか、そのあたりの経験談をケース別にお話しします。

そもそも昨年も受験したことは把握されている?

ケース別の話をする前に、前提の話です。

そもそも、昨年受験したことは自治体側に把握されているのでしょうか。

 

もちろん、この取り扱いについては自治体によって異なるかと思いますが、私のいた自治体では、以下の通りでした。

 

  • 筆記試験の不合格者 → 特に気にせず、把握せず
  • 面接試験の不合格者 → 昨年の面接試験の結果をチェックしておく

 

面接試験で落ちた方については、昨年はどういう理由で試験を突破できなかったのかを確認していました。

よって、面接まで進んだ方の”再受験”はチェックされています。

 

そのほか、受験申込書やエントリーシートのようなものに、何回目の受験か記載する欄がある自治体もあるようです。

この場合ももちろん把握されていますね。

 

筆記試験(1次試験)で落ちた場合

 

まず、筆記試験(1次試験)で落ちてしまった場合ですが、原因は簡単、試験対策(勉強)不足です。

(本番で緊張してマークミスをしてしまった、風邪をひいて調子を出せなかったといったケースもあるかもしれませんが)

そのような場合、翌年の試験で何かあるのかと言うと、基本的に何もありません。

 

ひとつだけあるとしたら、翌年の筆記試験を突破して、面接を受ける際、

昨年も受験して落ちたことを把握されていた場合は、新卒とは違うことを聞かれるかもしれません。

「昨年も受験されて、落ちてしまったようですが、自分には何が足りなかったと思いますか?」

「昨年の試験から一年間、どのように過ごしてきましたか」

 

公男(きみお)
うるせー、勉強だよ、余計なお世話だボケ!

 

なんて思うのは心の中だけにして、大人の回答をしましょう。

 

面接試験(2次試験)で落ちた場合

 

面接試験(2次試験)で落ちていた場合も、特に変わりません・・・と言いたいところですが

正直、ハードルはちょっぴり上がる場合があります。

 

筆記試験で落ちた場合は勉強不足→努力して試験を突破した、というシナリオが描けますが

面接試験で落ちた場合は、原因の把握がちょっと難しいです。

面接での態度が悪かったのか、会話がかみ合わなかったのか、熱意が足りなかったのか・・・

いずれにせよ、勉強不足のような単純な理由ではありません。

 

当然ですが、昨年落ちてしまった時と同じでは受かりません。

何かしら変化がないといけません。

1年間で、「どう成長してきたか」ということを面接官は見ています。

落ちてからの1年間を、ただ試験勉強に費やしていただけだと、正直、厳しいです。

 

浪人して親に迷惑をかけたので、アルバイトをして家にお金をいれていた、とか

ボランティアに参加して人の役に立ちたいという気持ちを改めて感じた、とか

何かしら、経験を積んで、去年よりレベルアップしていることが必要です。

それは、もしかしたら面接の練習を重ねて手に入れた、堂々とした態度なのかもしれません。

 

いずれにせよ新卒と比較して、歳を重ねた分だけ、ハードルは少しだけ上がります。

(ただし、ほんとに少しだけです。誤差の範囲内の場合もありますので気にしすぎるのも良くないです。)

 

再受験をする場合、昨年との違いを見せる必要があるでしょう。

 

公務員予備校でライバルと差をつけよう

ともきち
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ともきち
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ともきち
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まとめ

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  • 再受験は制限年齢まで何度でも受験可能
  • 試験(特に面接試験)に落ちて再受験した場合、再受験ということを把握されている可能性はある
  • 面接では昨年から成長した姿を見せないといけないため、1回目の試験よりハードルはちょっぴり上がるかも
ともきち
ハードルが上がるとはいえ、再受験で合格したケースは何件も見てきています。再受験を目指す場合、試験対策だけでなく、人生の経験も積んでレベルアップした姿で試験に臨みましょう。






5 件のコメント

  • コメント失礼します。
    再受験について相談があります。
    昨年、公務員試験を受験して第一志望は最終面接で落ちてしまいましたが、滑り止めの自治体に何とか合格することができました。でも、諦めきれないので今年また受けようと思っています。そこで質問なのですが、公務員から公務員の転職の場合でも、面接が厳しくなるのでしょうか?

    • A1さま
      コメントありがとうございます。

      結論から申し上げますと、やや厳しい目で見られると思います。
      それは、別の自治体の公務員だからというわけではありません。

      仮に第2志望以下の自治体に進むとして、いったん社会人になるので
      その分新卒の大学生等より成長している必要があるからです。

      学生であれば、多少の失礼な所作も多めに見られますが
      社会人となると、それに見合った態度が求められます。

      ですので、A1さんが滑り止めの自治体に進んで、
      研修や実務で社会人としての常識を身に着けていけば
      本命の自治体に再チャレンジしても合格の可能性は十分あると思います。

      要は1年分の成長を見せて、いまいる自治体でなく、本命の自治体で働きたい熱意を見せるといいです。
      成長が見られないと、普通の新卒と比べて不利です。

      私だったら再受験します。
      個人的な意見ですが、参考になれば幸いです。

  • 現役の頃に面接で落ちて浪人して再受験したけど普通に通って今働いてるけどなぁ
    むしろ受験者の過去の成績なんて無価値な情報をわざわざ見るところもあるんだね
    採用担当は、ただでさえクソ忙しいのに余計な仕事増やしやがって!って絶対思ってそうw
    ちなみに政令指定都市のY市です

  • コメント失礼いたします。

    年度内の再受験について、募集要項に特に記載がなければ受験資格はあるものと捉えていいのでしょうか?

    場所によっては年度内の再受験不可と明記している自治体もあると記憶しているのですが、問答無用で受験資格がないので記載していないのでしょうか。

    筆記で落ちた地元の市役所が追加で募集をかけていまして。
    役所に聞いてしまうと変に覚えられてしまうかなあなどと気になり、質問出来ていません。。。

    • ぽんきち様
      コメントありがとうございます。

      まず、正直に申し上げますと、私が担当していたときは同年度に追加募集をしていないため、正確なことは言えません。

      その上でお答えしますと、募集要項に2回目の受験が不可能と書いていなければ、受験するのは問題ないかと思われます。
      ダメなら要項に明記しておかないといけないです。
      もし書いてなくて、受験資格がないと後で言われるようであれば、公務員の文書作りとして失格ですので、文句言っていいと思います。

      しかし、あくまで一般論ですので、電話で聞いてしまうのがやはり確実です。
      名乗らなくても「試験でお伺いしたいことがあるのですが」で聞いてもいいですし。

      ちなみに問い合わせしたくらいで何が不利益があることはまずないです。
      がんばってください。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    某地方自治体で行政職(事務職)の地方公務員として十数年間勤務しました。現在は転職して民間企業に勤めています。地方公務員時代は人事・採用も担当したため、公務員を目指したいという方に役立つ情報をお届けします。