こんにちは、元地方公務員で人事・採用を担当していた”ともきち”です。
人事担当の目線から、公務員試験、公務員の人事等について役立つ情報をお届けします。
さて、公務員試験を受ける高校生、大学生の皆さん、最後のモラトリアムである学生時代は楽しんでいるでしょうか。
就職してしまったら数十日単位の休みなんて、いくら公務員でもとれませんから、楽しんでおいてくださいね。
ちょっと話がそれましたが、楽しんで遊びすぎるとちょっと危ないのが学校の成績です。
大学の成績で言えば、「優・良・可」の「可」ばかり、「A・B・C」の「C」ばかりで、ギリギリ単位をそろえている人は、試験を受ける自治体等から成績表の提出を依頼されると「ギクッ」とするのではないでしょうか。
ここでは、提出する成績表は実際どう使われているのかをお話しします。
提出するのは試験の合格後(内定後)のパターンが多い…ということは?
まず、大学等の成績をいつ提出するかと言うことですが、これは自治体によって違います。
ただ、私の所属していた自治体も含め、合格(内定)した後に提出することが多いようです。
この時点で分かるかと思いますが、大学等の成績が試験の合否の判断に使われることはありません。
あなたが学業の成績という点において優秀であったとしても、残念ながら有利に働くことはないのです。
そう思うのも当然なのですが、ビジネスには求められていないんですね。
ちなみに、試験の際、面接の段階などで大学等の成績の提出を求められる場合もあるようです。
その場合は成績を合否判定の一部に使っているかもしれません。
ただし、それも参考程度の可能性が高いです。
あくまで重要なのは公務員試験でどれだけ良い点数を取るか。
もし成績が悪くても気にする必要はないでしょう。
では合格後、配属先等を決める際等に使っているのか
さきほど、成績表は合格(内定)後に提出することが多いということをお話ししました。
確かに、試験には関係ありませんが、提出するというからには何かに使っているはず。
と、思うかもしれません。
配属先を決めるとき、少なくとも私は一切見ませんでした。
もし見るとしても、やはり参考程度でしょう。
テストの点数が良いことと仕事ができるということは必ずしも比例関係にありません。
配属先はもっと別の方法で決めています。
配属先の決め方についてはコチラ↓
結局何のために成績表を使っているのか
ここまで、ぐだぐだと試験や配属先を決めるのに成績表を使わないことを言ってきました。
きっとあなたはこう思うでしょう。
そりゃそうですよね。
わざわざ大学の事務局に行って発行してもらうんですから。
これは、私も提出してもらっていた立場でこの答えを言うのは心苦しいのですが、特に使っていません。
私も何のためにあるのかよく分からないな、と最初は思っていました。
一応、成績表をもらい続けるうちに、なんとなく
くらいには思っていました。
ちょっと成績表がスカスカな子には、提出時に今後の単位取得はどんな感じか聞くこともしていました。
ただ、どっちみち重要視はしていませんでした。
学歴の証明なら「卒業見込証明書」「卒業証明書」で十分ですからね。
ということで、大学等の成績が悪い意味でヤバかった人。
公務員試験ではあまり関係ありませんので、堂々と試験に臨んでください。
割り切っていえば、学生時代は上位の成績を取りに行くより、いろいろな経験をしたほうが良いとも言えます。
まとめ
- 大学等の成績は公務員試験の合否に関係ない
- 配属先等を決定にも関係ない
- とりあえず普通に卒業できるなら、成績表の中身はあまり気にしなくてよい