こんにちは、元地方公務員で人事・採用を担当していた”ともきち”です。
人事担当の目線から、公務員試験、公務員の人事等について役立つ情報をお届けします。
さて、今回は公務員試験1次試験(筆記試験)の時の服装についてお話します。
◆目次
公務員試験と言えば学習範囲が膨大な筆記試験
最近では、1次試験に筆記試験を行わず、いきなり面接を行う自治体も増えてきていますが、やはり、「教養試験」「専門試験」といった、いわゆる公務員試験対策をして臨む採用試験のほうが一般的です。
昨今は、公務員試験も面接重視の流れですが、まずはこの筆記試験をクリアしないことには始まりません。
人によっては1年以上勉強して、いよいよ臨む公務員試験の筆記試験。
服装など余計なことで心配したくないですよね。
その心配を解消して、万全の態勢で試験会場に向かいましょう。
公務員試験の筆記試験は私服で臨め!スーツも間違いではないが・・・
結論から言いますと、ずばり、筆記試験は私服で挑むのがベターです。
就職試験と言えども簿記やTOEICなど、資格試験を受けるようなイメージです。
理由は以下の通りです。
①他の受験生も私服で受験している人が多い
②私服のほうが温度調節が容易
いたってシンプルな理由ですね(^-^;
①他の受験生も私服で受験している人が多い
①については、周りに合わせていこうという、いかにも日本人的な発想ですが、一番間違いのない判断基準です。
私が勤めていた自治体(受験者数は数百から千人規模)の試験会場では、受験生の皆さんの服装はおおよそ
私服:スーツ=9:1
といった感じでした。
自分が試験監督をしていた時、毎年同じような比率でしたね。
スーツだとちょっぴり浮きます。
ちなみに、国家公務員試験や規模の大きな自治体ほど私服率が高い傾向にあるようです。
しかし、もちろんこれは全ての自治体に当てはまるわけではありません。
私の知り合いの町役場の職員に聞いたら、私服とスーツの比率は半々くらいだったと言っていたので、受験者数が少ないほど”見られている”という意識が湧き、私服率が下がるのかもしれませんね。
②私服のほうが温度調節が容易
②については、体調管理の面からです。
筆記試験は、公立の大学・高校、市民文化センターや公民館などが会場となっていることが多いかと思います。
いまは熱中症対策でクーラーがついていることが多いかもしれませんが、こういった公立の施設で古いものは、空調が整っていないこともあります。
また、クーラーがあったとしても、あまり効いていなかったり、効き過ぎていたり。
暑いとか寒いとか、試験監督に言えば空調を調整してくれるかもしれませんが、なかなか試験中に室温を指摘する勇気はないですよね。
自分が寒くても、他の人は暑いと感じているかもしれないし。
公務員試験の筆記試験は5月~7月の暑くなってきて、湿気が強い時期に開催されます。
温度調整できるように、羽織れるシャツやカーディガンをもって、試験に挑みましょう。
それでもスーツが良い場合、不利なことはある?
もちろん、スーツだから不利ということはありません。
しかし、周りが私服の中、自分だけスーツを着ていたら
と焦ってしまうかもしれません。
せっかく試験勉強をがんばって挑んだ本番に、余計なことは考えたくないですよね。
もちろん、自分はスーツのほうが気合が入る!周りなんて関係ないぜ!という人は、スーツでも全く問題ありません。
試験監督は誰がやっている?態度や服装はチェックされている?
私がいた自治体での筆記試験の試験監督は、人事担当課や人事委員会事務局の職員が試験監督をやっていました。
もしかしたら外注しているところもあるかもしれませんが、一生を左右するかもしれない大事な試験であり、情報流出があってはいけないので、職員自ら試験監督をしているところが多いかと思います。
そこで気になるのが、態度や服装など、筆記試験の点数以外も見られているのでは?という点です。
これについては、基本的に見ていません。
上述した服装の話につながるのですが、私服だろうとスーツだろうと、試験監督は気にしていません。
ピシッとした姿勢で問題を解いていようが、気だるそうな態度でも、どうでも良いです。
しかし、何事にも限度があります。
いくら試験会場が暑そうだからといって、ランニングに短パン、ビーサンの受験生がいたらさすがにマークします。
筆記試験での合否には全く影響がないですが、次の面接に悪い印象を引きずりかねません。
筆記試験の試験監督が人事担当課職員の場合、次の面接での面接官になるパターンも十分ありえます。
まとめ
- 1次試験(筆記試験)は私服でOK
- 脱ぎ着しやすい羽織れるものを持っていくと良い
- 試験監督は受験生の服装(態度も)は気にしていない
- ただし、目立ち過ぎないように