こんにちは、元地方公務員で人事・採用を担当していた”ともきち”です。
人事担当の目線から、公務員試験、公務員の人事等について役立つ情報をお届けします。
難関の公務員試験を突破したみなさん、いま一番気になることはなんでしょうか?
給料、職場の雰囲気、はたまた卒業旅行の行先・・・
いろいろあると思いますが、そのひとつは配属先ではないでしょうか。
早く教えてほしいけど、連絡を待つしかない。
いったい、いつ頃連絡があるのでしょうか。
配属先はいつ決まるか、それは・・・
気になる配属先、いつ連絡があるかと言うと、自治体によって違いはあるかと思いますが
3月中旬~下旬、具体的には3月15日~3月22日頃です。
このころに、採用となった自治体から電話等で連絡があるかと思います。
これを聞いたあなた、「え?遅すぎない?」と思いませんでしたか?
私も遅いと感じます。
その地方に実家があるならともかく、大学卒業後に当該自治体に引っ越そうと考えている人にとっては、かなり厳しいですよね。
2週間から10日足らずで引っ越し先のアパートを見つけて契約なんて無理があります。
しかし、無理をさせてしまうのが現実です。
ですから、配属先が伝えられる前から、どこに配属となってもいいように準備をしておくことが肝心です。
小さな市区町村なら問題ありませんが、都道府県や大きな市だと、いきなり端っこの出先機関に配属される可能性もありますから。
・・・しかし、こんなぎりぎりまで焦らすなんて、意地悪しているんでしょうか。
次は、なぜこんなに遅いのかということについてお話します。
なぜ配属先の連絡はそんなに遅いのか
新卒の公務員、つまり公務員試験を突破して採用された方の最初の配属先が伝えられるのは3月中旬~下旬です。
遅い、遅すぎます。
なんでそんなに遅いのか気になりますよね。
これは、特別に新卒の方の配属先を遅くお伝えしているのではなく、公務員の異動発表全ての問題です。
実際に地方公務員になれば分かりますが、異動の発表のタイミングは議会の閉会後となることが多いです。
地方自治体では、2月~3月に議会が開かれています。
開会される時期から「2月議会」とか「3月議会」とか言ったりしますが、来年度の予算を決める、大変重要な議会になります。
多くの自治体では、この議会開会中は異動発表・内示を行わずに、無事議会が終わった時に発表するのが、いわば慣例となっています。
(一般の公務員の人事権は知事なり市長なりにあるわけですから、異動発表に議会の承認は必要ないんですけどね。)
議会閉会日、もしくはそこから2~3日以内に職員の人事異動発表があり、それと時を同じくして、新卒のみなさんにも配属先が伝えられることになります。
と、ここまで配属先の決まる時期をお伝えしましたが、おそらく合格(内定)後の説明会などで、いつ頃配属先についての伝達があるかはアナウンスがあるでしょう。
聞いたらメモを取るなりして、必ず覚えておきましょう。
配属先が伝えられるときの準備、注意点
いつ頃配属先の連絡があるか分かったところで、準備しておくべきこと、注意点があります。
・準備しておくべきこと
これは仕事への心構えなんかではありません。
ずばり、引っ越しと転居先の準備です。
就職をきっかけに一人暮らしをしよう、とか、自分の地元ではない自治体に就職する、など
引っ越しが決まっている人は、さっさと引っ越しの手配をしておきましょう。
転居先のアパートなども目星をつけておきましょう。
配属先が伝達されてから、引っ越し業者の手配をしていたら、なかなか手配する業者が見つからず、見つかっても高額な料金の見積もりを渡されるなど、大変な目に合うかもしれません。
正確な引っ越し先が決まっていなくても、引っ越し業者を手配することはできますので、早めに動きましょう。
ネットで引っ越しの見積もり比較や予約ができますよ。
転居手当てがもらえる自治体もありますが、定額であったり、上限があったりするので、安いに越したことはありません。
・注意点
注意点は「配属先の伝達がある時期に、連絡のつかない場所(卒業旅行での海外など)に行かないでほしい」ということです。
配属先の内示のある日に連絡がつかないと、とっても困ります。
と、本人は良いかもしれませんが、人事担当からすればそういうわけにはいきません。
配属先の伝達から実際に働くまでのわずかな期間、
官舎の手配は必要なのか、(ないとは思いますが)配属先を拒否しないか等
早急に確認する必要があります。
人生最後の春休みなので、海外旅行に行きたい気持ちは分かります。
どうしてもそこでしか行けない方は、海外でも電話が通じておくようにするか
人事担当の方に相談して、一旦親に連絡をしてもい、そこから連絡をもらうなど、
どうするか考えておきましょう。
まとめ
- 配属先の連絡があるのは、3月中旬から下旬、議会閉会後であることが多い
- 引っ越しされる方は、準備はお早めに
- 伝達日は必ず連絡がとれるようにしておく
配属先がどう決まるかはこちらをチェック